tadashi133’s diary

実用エッセイや、趣味のエッセイを連載。

作家になりたい人へ プロデビューのための「おススメ本」14選 【その1】実現可能な夢から始める

私の最初の夢は、10ページのエッセイを書くことからスタートしました。

本田健『40代にしておきたい17のこと』だいわ文庫)

 

 本田先生は、著作シリーズが400万部を突破、1500人規模の講演会を毎月行い、八ヶ岳に宿泊施設とホールがある研修センターを入手するといった、僕らから見ると途方もない成功を収めている文筆家です。

 その成功の秘密は「夢リスト」にありました。

 現在の自分にとっての夢をリストにして、実現のために努力しつつ、絶えずリストを更新してきたのです。

 本田先生のようなベストセラー作家であっても、最初の夢は「10ページのエッセイを書くこと」だったそうです。

 人々が関心を持ちそうな情報を集め、それらを並べて整理していけば、原稿用紙10枚から20枚ぐらいのエッセイなら、書ける人は少なくないと思います。

 それをやりとげると、「文章の書けない自分」が「10ページなら書ける自分」に変化します。

 本屋さんにある本には、200ページぐらいのものも多いので、10ページのエッセイを20回書ければ、1冊の本になるわけです。

 本田先生の描いた夢をたどると、こんな感じです。

 

◇10ページのエッセイ

◇1冊の本

◇30人の講演会

 

 夢が発展していっています。

 まずは「平凡な自分、ちっぽけな自分」をいったん受け入れてみましょう、と本田先生は述べています。

 しょぼい自分でも、小さな夢を一つ実現すると、それが足場になって、もう少し大きな夢に挑戦できるようになります。

 この本の題名にある「40代」は、中学生や高校生から見れば、「おじさん、おばさん」なのかもしれませんが、70代の人から見れば「可能性に満ち溢れた若者」です。

 人生100年時代になろうとしている今、40歳の女性でも「小娘」であり、やっと大人になろうとしているぐらいの年齢なのだと考えてもいいでしょう。

 作家になるのは、たいへんです。でも、最初から本業にするのではなく、趣味としてはじめれば、やがて副業にできるかもしれません。高齢だからできないということもないし、専業主婦だからできないということもないです。 

 「実現可能な夢」から手堅く始めましょう。

 「400字の投稿が地方紙の読者欄に載る」だけでも、たいしたものです。