今日 止まれたのは正解だったな
人生やり直せねぇなんて言う奴はな
やり直す気のねぇヤロウか 結果を急ぐせっかち野郎だけだ
(ゴリさん『僕のヒーローアカデミア』20巻〔ジャンプコミックス〕に登場)
今日のお話はヒロアカ20巻のネタバレを含みます。
ゴリラのような渋い風貌の刑事・ゴリさんが取り調べているのは、ジェントル・クリミナルという迷惑系動画配信者。
彼は恋人のラブラバと共謀して、雄英高校文化祭への侵入を試みますが、主人公・緑谷出久の真摯な生き方を知って反省したジェントルは、ラブラバの罪を軽くするために自首します。
「私はジェントルの為になりたいんだもの」
取調室でも、ひたすらジェントルへの愛を口にするラブラバ。
別の取調室では、ゴリさんの前でジェントルが、ひたすらラブラバをかばっています。
「夢は ヒーローになって 教科書に載るくらいの偉大な男になることです」
高校2年生のとき、こう語っていたジェントルは、人生に挫折して、悪の道で目立とうとするまでに転落します。
中学1年の時、好きだった男子に勇気を出してラブレターをあげたら、その男子から、みんなの前で嘲笑され、何もかも信じられなくなって、「人生にサヨナラでもしようかしら」と思っていたラブラバは、ジェントルを見つけ、彼のもとにやってきます。
そして2人は相思相愛になったのでした。
2人は罪を犯した。しかし、自首をすることができた。
ゴリさんは、ジェントルに冒頭の言葉を投げかけ、更生を促します。
「人生はやり直せる」。
すぐには無理かもしれないけれど、本当に真剣に取り組めば、やり直せる。
なぜなら、本気で思えばやれるものだし、時の流れというものは、努力する者に味方してくれるものだからです。
ジェントルとラブラバにとって、償いのための忍耐の時期が始まります。
しかし、時が流れ、最悪のヴィランが世界を恐怖に陥れたとき、2人は、その能力を正しい目的で発揮し、大活躍する。
ラブラバは愛をささやくことによって、愛する人をパワーアップさせる「個性」の持ち主。ラブラバの支援を受けたジェントルは、他の誰にもなしえない重要な役割を果たします。
結局、ジェントルは、少年のころに語っていたとおりの偉大なヒーローになったんだなと、ヒロアカを最後まで読んで思いました。
ゴリさんの、厳しくも慈愛にみちた言葉が、ヒーローを目指す男・ジェントルの指針になったのだと思います。