フフ……波紋入りの薔薇の棘は痛かろう……
(『ジョジョの奇妙な冒険』〔ジャンプコミックス〕第5巻より)
『ジョジョの奇妙な冒険』第1部の主人公ジョナサン・ジョースターの師匠は、ウィル・A・ツェペリ男爵。
そのツェペリの親友で、老師トンペティに師事して修行を積んだ実力派の波紋戦士が、ダイアーさんです。
波紋戦士たちは、特別な呼吸によって体内で「波紋エネルギー」を練り、それを吸血鬼たちの体に流し込むことで吸血鬼と戦うことができるのです。
第1部のラスボスである吸血鬼の親玉・魔人ディオに必殺技を放つダイアーでしたが、ディオの能力「気化冷凍法」で全身を一瞬にして凍らされてしまう。
粉々に砕け散るダイアーの肉体!
ディオは次にジョナサンを殺そうとする。
だが、そのとき突然、ディオの顔にバラが飛んできて命中し、傷を負わせた。
それは、砕け散って死ぬ寸前のダイアーが、口に含んだ一輪のバラに最後の波紋を込めて吹き矢のように飛ばしたものだった。
首だけのダイアーは、冒頭のセリフを言った直後、顔面も凍り付いて絶命。
しかし、ディオに傷を負わせたことで、ジョナサンの、その後の戦いが有利になったのでした。
ダイアーさんの戦い方は見事です。
「転んでも、タダでは起きない」という教えを、身をもって実践しています。
悪あがきでもいいから、とにかく前進する。
僕ら現実の人間は、「首から下を一瞬で凍らされること」はありえないけれど、たとえば、「バタバタしている間に1日が終わり、自分が本当にやりたいことができないこと」があります。
作家になりたいのに、読書も執筆もまったくできない日もある。
でも、そういうときに、1ページでもいいから読み、1行のメモでもいいから書くということをしておくと、それが後に生きてくることはあると思うのです。
努力量ゼロなら、1万回繰り返しても成果はゼロ。
努力量1なら、1万回繰り返せば成果は1万。
30年近く、何かを毎日努力したら、1万回の努力になる。
「たとえ窮地でも、何かできることを探す」という「ダイアー精神」を大事にしたいものですね。