アイデアが出た瞬間のひらめきを、できるだけすばやく定着させる
物書きで手帳を愛用している人は多いです。
執筆に役立ちそうな貴重なことを聞いたり、じょうずな描写の仕方が思い浮かんだりすることがあります。そんなとき、すごく記憶力の良い人以外は、書き留めておかないと忘れてしまうものです。
見聞きしたことを紙の上に定着させておけば、正確な形で保存できます。
とくにおススメなのがシステム手帳です。
システム手帳の元祖とされる「ファイロファックス」が英国のロンドンで生まれたのは、1920年ごろと言われていますから、もう100年以上の歴史があるんですね。
差し替えが出来るルーズリーフ式の用紙をセットして使う手帳。
高価なものは何万円もしますが、安いのは1000円ぐらいで手に入ります。
システム手帳の最大の長所は、目的別の資料集を作れることです。
あるリフィルには「レシピ」、あるリフィルには「映画の感想」、また別のリフィルには「文章術の研究」などと分けて記入していけば、書き終わったリフィルを種類ごとにファイリングして、「レシピ1」「レシピ2」…というふうに資料集が本棚にならんでいきます。
こういう蓄積のある人は、他の人とは一味違った文章を書けるようになるでしょう。
舘神先生は、システム手帳に「記入するときは必ず日付を入れておこう」とアドバイスしておられます。
せっかくメモした情報を文章に盛り込もうとしても、いつのことだったかが分からなくて、あいまいな書き方になってしまうことがあります。あとで自分の書くものに反映させることを見越して、必要に応じて「日付」「場所」「情報源」といったものを書き添えておくのがいいですね。
手帳は、持ち歩ける書斎です。