tadashi133’s diary

実用エッセイや、趣味のエッセイを連載。

作家になりたい人へ プロデビューのための「おススメ本」14選 【その3】システム手帳はいいぞ

 アイデアが出た瞬間のひらめきを、できるだけすばやく定着させる

 (舘神龍彦『システム手帳の極意』技術評論社

 

 物書きで手帳を愛用している人は多いです。

 執筆に役立ちそうな貴重なことを聞いたり、じょうずな描写の仕方が思い浮かんだりすることがあります。そんなとき、すごく記憶力の良い人以外は、書き留めておかないと忘れてしまうものです。

 見聞きしたことを紙の上に定着させておけば、正確な形で保存できます。

 とくにおススメなのがシステム手帳です。

 システム手帳の元祖とされる「ファイロファックス」が英国のロンドンで生まれたのは、1920年ごろと言われていますから、もう100年以上の歴史があるんですね。

 差し替えが出来るルーズリーフ式の用紙をセットして使う手帳。

 高価なものは何万円もしますが、安いのは1000円ぐらいで手に入ります。

 システム手帳の最大の長所は、目的別の資料集を作れることです。

 あるリフィルには「レシピ」、あるリフィルには「映画の感想」、また別のリフィルには「文章術の研究」などと分けて記入していけば、書き終わったリフィルを種類ごとにファイリングして、「レシピ1」「レシピ2」…というふうに資料集が本棚にならんでいきます。

 こういう蓄積のある人は、他の人とは一味違った文章を書けるようになるでしょう。

 舘神先生は、システム手帳に「記入するときは必ず日付を入れておこう」とアドバイスしておられます。

 せっかくメモした情報を文章に盛り込もうとしても、いつのことだったかが分からなくて、あいまいな書き方になってしまうことがあります。あとで自分の書くものに反映させることを見越して、必要に応じて「日付」「場所」「情報源」といったものを書き添えておくのがいいですね。

 手帳は、持ち歩ける書斎です。