tadashi133’s diary

実用エッセイや、趣味のエッセイを連載。

作家になりたい人へ プロデビュー26の秘密 【その21】続ける技術

 続けるのが大の得意です。

 (樺沢紫苑『極アウトプット』小学館

 

 YouTubeで月数十万円以上稼ぐのは国内で4000人以内の人気ユーチューバーだそうで、著者はそのうちの1人です(登録者数26万人・1649位)。そればかりか精神科医であり、34冊の本が累計160万部も売れ、15年間メールマガジンを毎日更新、10年間Facebookを毎日更新、さらに7年間YouTube動画を毎日更新し続けている。そして1万人以上の人々を前に講演をするプロの講演家でもあるという、化け物級の「アウトプットの達人」です。

 本書で言う「アウトプット」とは、「話す」「書く」「行動する」の3つ。

 著者は、これを普通の人には信じられないぐらい継続してきたわけです。

 もちろん「無」から「有」は生まれません。インプットがあればこそのアウトプットです。著者が行なっているインプットは「年間100本の映画鑑賞」「年200冊以上の読書」「週5回のジムでの運動」「年間6週間以上の旅行」だそうです。

 だから、著者の行動を僕たちが真似するのは困難だし、著者にはもともと優れた才能があったとも言えるでしょう。

 でも、著者はこう言っています。

◇打席に立たなければ、ヒットもホームランも打てません

◇他人ではなく、「過去の自分」をライバルにしましょう 

 なるほど、野球では打順が回ってこなければ打席に立てませんが、「はてなブログ」の執筆なら、自分さえその気になれば何回でも打席に立つ(=執筆する)ことができます。すごい人と自分とを比べて落ち込んでいても何も変わらない。とにかくバットを振り、過去の自分よりも1歩でも2歩でもいいから前進しよう、ということです。

 僕たちブロガーが、「過去の自分」に絶対に負けないことが1つだけあります。

 それは、累計アクセス数です。

 打率には不調・好調の波がありますが、「これまでに打ったヒットの数」は絶対に減らないのです。

 著者は「続けるのが得意」です。これこそが著者の成功の要因だと思いますが、本書では続けるための3つのコツを公開してくれています。

【1】「とりあえず今日だけはやる」

【2】「目標を細分化する」

【3】「結果を記録する」

 この3つです。

 まず【1】は、運動したくない気分の日も、「とりあえず今、5分だけやろう」と思って実行するということ。

 次に【2】は、「5キロやせる」のが目標なら、「1カ月に500グラムやせる」という形で、10カ月かけて達成する。

 最後の【3】は、ダイエットしたい人が毎日自分の体重を記録するとうまくいきやすいのと同じで、毎回、結果を記録することです。

 著者はYouTubeのフォロワー数を毎朝必ず記録しているそうです。フォロワー数の増減は管理画面から一覧できますが、わざわざ手書きでノートに記録することで、やる気を高めています。

 僕も真似をすることにしました。僕の場合は、「はてなブログ」のダッシュボードから見ることができるアクセス数を記録します。前日のアクセス数と、累計アクセス数を書いています。

 そのときに便利なのが、手帳のはじめのほうにある「YEAR PLANNING」のページ。見開きで1年が表になっており、日付の横に5~6文字ぐらい書き込める小さなスペースがあります。人によって「大切な人の誕生日」を書き込んだり、「その日の体重」を書いたりしているようです。また「〇〇文学賞締め切り」などの大事な予定を書き込んでもいいですが、僕の場合は、アクセス数を書いて眺めています。

 広い世の中で、自分の書いたブログを、たった1人でも見てくれたらうれしいものです。「はてなスター」をつけてくださる方や、読者にまでなってくださる方もいて、本当に感謝しています。

 そういうことを励みにしながら、「小さな成功」を確認し、延々と継続していきたいと思っています。